時の首相が退陣直前に談話を出すのは異例。首相は首相官邸で記者団に「次の内閣でもしっかり議論してほしい」と述べる一方、「(次の内閣を)縛ることにはならない」とも語った。新首相がどのような具体策を打ち出すかが焦点となる。
談話は国家安全保障会議(NSC)後に発表された。ただ、公明党に配慮し、正式な「首相談話」に必要な閣議決定は経ていない。
首相は談話で、北朝鮮による核ミサイル技術の高度化に懸念を示した上で「弾道ミサイル等の脅威から、わが国を防衛しうる迎撃能力を確保していく」として、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策の検討を年末に向け引き続き進めていく方針を示した。